ボアやファーやベルベットなどの素材にアイロンを使うときの注意点は?
別珍、ベルベット、ベロア、レーヨンベルベットのシワや、洋裁している時に縫い目をアイロンかけたい時には絶対に直接アイロンをあててはいけないんです。
毛並みが潰れてしまいます。
ファー・別珍・ベルベット・べロア・レーヨンベルベット・マイクロファーフリース・マイクロベルボア
知っている名前を挙げてみたけど、
とにかく全部に共通してるのは
表面に毛羽を立たせた感触の柔らかい織物の布ということです。
ベロアとかファーとかプードルファーにシワやアイロンをかける時にちょっとしたコツを少しでも知っているのと知っていないのでは違うと思うのでそのお話しをしたいと思ったんです
ファー類の一般的なお手入れ法
これは当時、洋裁教室の先生から教えてもらったんですが、
ファーとか別珍、ベルベット、ベロア、レーヨンベルベット、マイクロファーフリース、マイクロベルボア
これらの毛羽がある素材を甦らしたい時やシワを伸ばしたいときは
生地から2~3ミリほど離してアイロンの蒸気をかける
そしてブラッシングをする
です。
別珍とは
表面に毛羽を立たせた感触の柔らかい厚手の綿織物。一般に無職染めが多いがカジュアルウエアや椅子張りに使われる
ベルベットとは
別名ビロードともいう。柔らかで短めの毛羽で覆われた光沢のある滑らかな織物で、華奢でドレッシーな趣がある。
ベロアとは
ベロアの範囲は広く特定することが難しい織物です。
コール天
コーデュロイともいう。毛羽が縦方向にうねになっている織物。うねの太いものを鬼コール、細いものを細こーるという。いずれも耐久性、保湿性に豊み、厚手で重め。カジュアル衣料に多く用いられる。
マイクロファーフリース
フリースはパイル状の両面起毛素材。
マイクロファーは毛羽があり滑らかでフリースより目が細かくなめらかな感じです。
保温性・伸縮性・速乾性があり、しかも軽量という特徴です。
マイクロベルボア
マイクロファーフリースと同様の特徴があり、ベルベットみたいな手触りです。
縫い目や素材をアイロンかけたい場合
洋裁してると縫い目を割ったりしたいのに、間近からアイロンをあてる方法だとちょっと足りないかも。
そこで、
ボアとかファーとか毛並みのある物をアイロンする時には【ナイロン針布】というアイロンする時の専用のあて布があり、私も持っていてとても便利商品なのです。
ベルベット・ベロアー・コールテン・別珍などの毛足の長い生地は、アイロンやプレスをかけると、毛足が寝てしまいアタリ・テカリ・コテズレ等の原因になりますが、写真のようなナイロン針布やピンボードを使用すると表面が剣山のような針がついているため、アイロンで生地を押えても毛足が倒れることが ありませんのでアタリ・テカリの難問題を解消します。
一般にベロアーのように毛足の短い場合は、ナイロン針布を使用しベルベットのように毛足の長い場合は、ピンボードを使用することが多いです。
ナイロン針布は、はさみで切ることが出来るため袖馬などの仕上馬にかぶせて使用することも出来ます。針足の長さは約2mmあります
針足の材質:プラスチック製
安藤ミシン商会さんより引用させていただきました。
この毛先の長いアイロンのあて布をしいて蒸気スチームでアイロンをかければ見事にピシッと、
アイロンをかけられるわけです。
とっても優秀アイテムですが、ちょっとお高いですよね。
洋裁していたって買うのをためらいましたもん。
でも解決法はあります。
アイロンをかけたいベロアなどの素材の下にタオルを敷き、
その上にアイロンしたい物をおきますよね。
で、その上から切れ端などの毛並みある共布をあて布にして、スチームアイロンをしてあげると、
アイロンがうまくいきます。
分かるかな?これルームシューズを作った時の説明図なんですけど、
ピンクのラインがアイロンを当てた場所になります。
縫い目が波打ってしまったから、共布をあててから蒸気スチームアイロンをしました。
まとめ
ベルベット・ベロアー・コールテン・別珍などの毛足の長い生地は、アイロンやプレスをかけると、毛足が寝てしまいアタリ・テカリ・コテズレ等の原因になるので、
ナイロン針布というあて布をしてスチームアイロンをする方法か
下にタオルをしき、毛羽のあるハギレを残しておいて、それを当て布として使う。
だからボアやファー素材をつかったネックウォーマーもお洋服もこの方法で縫い代をアイロンできるし、シワも伸ばすことができます。
あまりやりすぎないでくださいね。適度にやらないと失敗します。
絶対ということはないので、
本当に様子を見ながらすこしずつ進めていくのが間違いないです。
私はいつもこの方法でベロアなどを縫っていましたし、大昔通っていた洋裁の先生から教わったことです。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。